子どもさんが話し出したり 自由に動きまわったり出来るようになると
親御さんもソワソワしてきちゃいますね。
そう
「ウチの子に何を習わせよう?」ですよ。
英会話はとにかく 幼児期がら習わせたいし
算数だって
ピアノも
バレエも
フィギュアスケートも
習わせたい。
ああどこの教室に良い先生がいるのかしら?
そう人生の競争はもう始まっているのです。
少しでもウチの子が才能を伸ばせるように
色々させてあげたいですよね!
でも ちょっと待ってください その習い事は
「だれのため?」
親は子供を愛するあまり 自分と同化して子供をみてしまう危険性を持っています。
子供さんの、本当の心の声を聞いてあげてください。
「Kちゃんのバレエ」
保育士「お餅さん」が体験した実際のエピソードは
週に6日バレエに通うKちゃんのお話です。
Kちゃんは以前週3日、バレエを習っていました。
Kちゃんのお母さんは
「Kはバレエが大好きで、
『行きたいー行きたいーっ』
と言うので週3日やっているの」
と言っていました
Kちゃんがバレエの他に習っている習い事は
・習字
・ピアノ
・日本舞踊
・英語、
・バイオリン
それに加えて週3日のバレエでした。
どうやって時間を捻出しているのだろう?
本当にこれは全て
Kちゃんが自らの意思で習っているものなのだろうか?
息がつまらないのだろうか?
そう思いました。
ある日
学校に丸ちゃんを迎えに行くとKちゃんに会いました。
おでこに冷えピタを貼っていました。
「Kちゃん熱が出ちゃったの?」
と声をかけると
「はい」と
熱が出て電車で立って帰るのは辛いだろうと思い
丸ちゃんと一緒に車に乗ってく?
お家まで送ってあげるよ
お母さんに連絡取ってあげるから大丈夫よと
言いましたが
「ありがとうございます。大丈夫です。これからバレエなので」
と言うのです。
「でも熱があるんでしょ?」
と言うと
「休むとお母さんに怒られちゃうから
お母さんには熱の事を内緒にします。
それにまだ38度はないから頑張れると思います」
「バレエ楽しい?」
と聞くと
ふふふと笑って肯定も否定もせずに
もう一度
「お母さんに怒られちゃうから」
と言いました。
一昨日Kちゃんのお母さんのSNSは
「週6日バレエになったぁー。バレエ大好きなK、頑張れー」
と載っていました。
熱が出てもKちゃんがバレエに行く光景を見るのは
過去にも二回もあるのです。
Kちゃんが本当にバレエが好きだとしても
週6日も求めてなくて、、
楽しみながらやりたいと思っていたら。
もしかしたら
バレエ自体やりたくないかもしれない。
Kちゃんがバレエをやっている裏に
親の期待に応えたい
お母さんを喜ばせたい
お母さんに愛してもらいたい
そんな気持ちが隠れていたら
こんなに愛おしく
そしてこんなに切ない事はない
そう思うのです。
親に認めてもらいたい
親の愛を一身に受けたいと
その為に自分の本来の感情を殺してしまっていたら
なんと健気な事でしょう。
Kちゃんのお母さんはSNSで
「今日はバレエの発表会
お友だちからの差し入れー」
と
CHANELのなんかプレゼントの画像を載せたりしていました。
子どもは親のアクセサリーではないのです。
親が満足感を得ようと
親のエゴで子どもの気持ちに気がつかないで
ずーっとやりたくもない事をやらせていたらとしたら
なんて残酷な事でしょう。
知ってもらいたいのです。
自分の意思を殺してでも
親の期待に応えようと
必死になる子どもがいる事を。
認識してもらいたいのです。
子どもは親のアクセサリーではない事を。
子どもが本当の気持ちを素直に吐き出せない そんな環境は歪んでいます。
子どもには自分自身の気持ちを最優先で言える環境であってほしいのです
そして自分自身の意思を尊重してもらいたいと思うのです。
皆さんはKちゃんと Kちゃんお母さん
どんな風に感じるのでしょうか?