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育児

【子どもの気持ちや願いに親が気づくには】

投稿日:

【育児の現場にて】
『保育士 「お餅さん」へのインタビュー』

保育士である「お餅さん」は
長く保育の現場で子供たちと向き合ってきました。

お餅さんは「心を育む保育」を追い求め
勉強し、保育の現場で実践し多くの子供たちの心を救って来ました。

お餅さんから 保育現場での現実のお話と
子供との向き合い方について伺いました。

子供と接していても 大人が期待するような展開にはならない事ばかりです。声のボリュームひとつにしても 物事の反応にしても 「どうして、こーなっちゃうのよ」な事ばかり。子どもの気持ちや願いに親が気づくにはどーしたらいいの?

結論:子どもをよく「観察」し「洞察」すること。

洞察と言っても
難しく考えずに
あれー?
普段の子どもの言動と違うな?
何かあったのかな?

そこから始まります。
それが子どものSOSのサインです。

例えば
・普段はサラリと流れる所が流れない
・イライラしている

など様々サインがあるので
それを見逃さないことが大切です。

つい最近こんな事例がありました。

先日 事故に遭い、肘の痛みがまだまだ引かずに個人的にマッサージに通っています。

その方の自宅でマッサージしてくださるので、お子さんに会うこともよくあります。
丸ちゃんよりも一学年下の男の子です。

彼はパターンを崩されるのがとてもダメです。

ある講演会があって早めに行ったのに先着順で席が取れずに入れず、
次の回もあったのでそっちにしよう!と勧めたけど

「もう、、帰る  嫌~~!!ムカつくー」

の繰り返し
お母さんはイライラしてしまい

「そんな事言ったって、仕方ないでしょ」
と 怒りました

確かにお母さんの言っていることもよく分かります。

彼はパターンが崩れる事がダメで、、
興味を持った事にだけ集中する、、、

お母さんは
何か発達に問題があるのではないかという懸念さえ抱いていました。

私(お餅さん)もよくそのお子さんから
何か自分の思い通りにならないと、「ムカつくー」という言葉を耳にします。

ふと
思いました。

「この事柄だけで本当にムカついているのだろうか?」

何か
背景にあるような気がすると

それは
大人に対しても不満、怒り
自分を理解してもらってないような憤り
友達関係の中でのジレンマ
色々な事が相まって
たった一言

「ムカつく」

という言葉に集約されているような気がしてならなかったのです。

そのお子さんは
自分が興味を持ったものを認めてもらいたいという気持ちが強いように思い
それを理解してもらえないジレンマも大きいのかな?

まずそこからアプローチしていってはどうだろうか?

その子が興味のある話をしてくれる度に

そうかぁ
そうかぁ
凄いねー

こんな事も知ってるんだね
凄いねー
ここが分からないんだけどもう一度教えてくれる?

その子の話を真剣に聞きました。

私がメダカを飼ったという話をすると

「丸ちゃんのお母さん、
メダカはね、このように水槽を設定して…」

と話をしてくれて

自分のノートに絵を描いてまで説明をしてくれました。

お母さんは

「お餅さんは今マッサージ中だから邪魔しないで」

と言いましたが

私はその時は私のマッサージより真剣にその子の話に耳を傾けてあげたくなり

マッサージを中断してもらい、ベットから降りて

「うんうん なるほど!ありがとう。」

真剣に聞きました

マッサージまで中断させてすいませんとお母さんは謝りましたが

私は自分の興味を持ったものを真剣に話してくれるその子が愛おしくて、、、と

時間がある時でいいので

「お子さんが興味のある話をした時に真剣に耳を傾けてあげてもらえますか?」

と話しました。

その後
その子がムカつくという事がほとんど無くなり

パターンが崩れても
分かったと受け入れてくれるようになったそうです。

少し前まで発達に問題が?と懸念まで抱いていましたが
発達の問題ではなかったのです。

「ムカつくー」

・何故 この言葉ばかり使うんだろう?
・何故 パターンが崩れると必要以上に乱れるのだろう?

・前はこんな事なかったのに
そんなところから気づきがあるような気がします!

それにはやはり お子さんをよく「観察」する事です。

子供さんの様子を本当の意味で よく「見る」事です。

普段の彼らを よく見なければ 彼らの小さな変化に気づく事が出来ません。
彼らの視線も行動も 沢山の情報を内包しています。

よく「観察」し、そこから「洞察」するのです。

愛しい彼らの心の中の風景を一緒に見ましょう。

-育児

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