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【子供の問題行動 逃げずに向き合って】

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子供さんが問題行動を起こす事があります。

・暴力を振るう       
・奇声を上げて癇癪を起こす 
・攻撃性を剥き出しにしてくる

などです。

そんな時 親はどうしたらいいのでしょうか?

暴力を振るう→暴力を止めなさい。


もちろん、暴力を止めるのは当然なのですが

その時、子供の心の中では何が起こっているのでしょう?

『暴力を振るう』という結果に至ったのは
何かしらの『原因』があるのです

子供の心の中に、暴力に訴えてしまう程の
『満たされない何か』
が あるのです。

そこを本気で探り、到達しない限り
なんの解決にもなりません。

ただ怒鳴って 暴力を止めなさい!と押さえつけたとしても
その瞬間は止めるかもしれませんが
子供の満たされない心は救われる事は無く
自分の想いに誰も共感してくれない、
と自己肯定感を下げ、心はどんどん離れて行ってしまいます。

 

 

「しねしね S君」

Sくんという男の子が居ました。

Sくんは明らかに問題行動が山積みの状況になっていました。

S君はお友達に向かって「死ね!死ね!」と言い
そして暴力を振るいます。

 

S君のママが
私にひたすら訴えるのは

 

「Sくんがいかに優しくいい子だったか」

 

 

という事だけです。

「優しくいい子」

それを私に理解してもらいたくてしかたないようです。

 

Sくんが優しく良い子なのは知っています。

Sくんは良い子ですが 今は問題行動が山積みです。
その問題行動を解決しようと言うのに
良い子である事を必死に主張して何になるのでしょうか?

 

 

本来は優しく良い子が
なぜ
死ね死ねと誰彼構わずに言い放ち

暴力を振るうのでしょうか?

そこまでになってしまったSくんに
どのようなフラストレーションが溜まっているのか

それを早急に見極め解消していく
それが先決なのです。

私や周りに
『Sくんがいかにいい子か』という事を訴える必要など無く

S君ママさん自身が
いかに自分のお子さんが素晴らしいのか分かっていればいいことです。

 

S君ママは
そこの問題の根源から
目を逸らし
逃げてしまう。

 

それは
子どもが問題行動を取ったときに
自分の子どもの評価を下がる と恐れているからです。

そして
自分の育て方が悪かったのかと
自分を責めてしまうからです。

それを認められず逃げているのです。

 

問題行動と向き合う

ここで親がやらなくてはならない事は

「ただ冷静に子どもの問題行動と向き合う」

「問題の原因の追求」

これが
何よりも早急にやる作業です。

親にとって
自分の子どもの価値は常に100点満点です。

月で言うなら満月です。
月そのものの形はどこも欠けていない完全な球体
光の加減で三日月の形に見えても
三日月という欠けた月が存在するのでは無く
月そのものは まん丸の完全な球体の月なのです。

何度も何度も言いたいです

あくまでも
いつでもどこでも
自分の子どもの価値は100点満点です。

そこが崩れると
正常化に行くものが遅れます。

どんな問題行動があったとしても

自分の子どもの価値を下げてはなりません。

問題行動があったから、と
それを認めたら子供がダメだと認める事になる、
自分の子育てが失敗だったと認める事になる、

そんな事を恐れて現実がら目を背けては何の解決にもなりません。

 

暴力を振るう裏で子供の心は泣いています

 

問題行動の原因を抱え
子供たちは苦しんで足掻いているのです。
そのSOSを必死に発信しているのです。

親ならばそのSOSとちゃんと向き合い
子供たちを救ってあげなくてはなりません。

そして親も子も また一歩成長するのです。

親に都合のいい 聞き分けの良さだけを求めて命令したり、

または見て見ぬ振りをして取り繕っても
子供の心は カサカサに乾いて行きます。
それは子供の本当の気持ちに共感していないからです。

まとめ

問題行動には 『原因』が必ずあります。
その原因に一秒でも早く気づいてあげて
子供の想いに共感してあげてください。

それが最初の一歩です。

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