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【子供を伸ばす親、潰す親① 敏感期のお話】

投稿日:2019年4月30日 更新日:

「敏感期」のお話。

子供に訪れる「敏感期」とは?
敏感期ってナニ?ウチの子には、いつ訪れるの?敏感期が来るとどうなるの?
敏感期が訪れた時、誰か教えてくれるの? などなど

子供が通常の3倍(?)のスピードで超成長するという敏感期のお話。

「敏感期」という言葉を知っていますか?

簡単に言うと

[興味を抱いたもの、事、を一気に(通常の何倍ものスピードで)吸収できる時期]

という事になります。

 

ほほー!そんな素晴らしい時期が!!!!!!

と、鼻息荒くなりますよネ!ネ!

でもちょっと待って、

敏感期は保育園や幼稚園、親の都合に合わせてはくれません。

あれやこれやと技術的な事を詰め込む前に

子供の心の声を聞いてあげてください。
子供が何かに興味をもったその瞬間、「敏感期」を見逃さないでください。

マクドナルドでの事です。

私が席に座っていると 視線の先にゴミ箱がありました。
幼稚園くらいの男の子とそのママさんがトレーを片付けていました。
男の子はママの持ったトレーに乗った紙ゴミをガシっと掴んで、ゴミ箱へ捨てようとしています
男の子はチカラいっぱいゴミ箱にゴミを入れるので、肘くらいまでがゴミ箱の中です。
それを見たママさんは叫びます。

①「きーーたーーなーーーいーー!!!」

まぁ気持ちは分かるんですけどね。

確かにゴミ箱の中に手を突っ込んでしまうのは汚いんですけど
でも男の子が一所懸命にママのお手伝いをしてくれてゴミ箱にちゃんとゴミを捨ててくれたのです。

最初に彼にかける言葉は
②「ありがとう!」という「感謝の言葉」や
「ゴミをちゃんと捨てられたね、すごい!」などの「肯定の言葉」であるべきだと思うのです。

その後で、「ゴミ箱に肘まで突っ込むと汚れてしまうからね、こんな風に入れてみてね」
と「伝えて」ほしいのです。

あなたが男の子なら ①と② どちらを聞きたいでしょうか?

男の子が興味をもってゴミ捨てをしてくれた。
もうこれだけでとってもすごい事です。
感謝して褒めてあげてください。

子供さんが「興味を持った瞬間」「敏感期」を見逃さないでください。

 

「敏感期」とは

モンテッソーリ教育の専門用語になりますが
幼児期にある特定の事柄につよい感受性が現れる、とあります
平たく言うと 「興味を抱いたもの、事を一気に吸収できる時期」という事になります。
その敏感期を過ぎてしまうと 吸収する能力は普通の状態に戻ってしまいます。

「本人が興味を持った事なら、すっごい勢いで伸びる時期があるから そこを見逃すな」
ですね。

 

「一番苦手な算数」が「大好きな算数」に変わる時(敏感期)

お餅さん、丸ちゃん母娘の実例エピソード紹介

一番苦手な算数

丸ちゃんが
一年生の頃から担任の先生に「注力してください」
と言われていたのが算数でした。

問題を理解するまでに時間がかかります。

お餅さんが
先生に相談すると
確かに理解するまでに少し時間はかかるけど
学年テストも平均点以上にいるから心配ないと言われました。

丸ちゃんが二年生の先生にも言われました。

「算数だけなんですよね
理解するまでに時間がかかります」

特に算数の文章問題が苦手でした。

1つの式を文章から読み取って
解いていくことはできるのですが

複数の式から解いていかなければならない問題の時
躓き、かなりの割合でバツがついてきました。

イメージが足りないのかなぁ?と
お餅さんが絵を描いてイメージが広がるようにしましたが
やはり理解には時間がかかりました。

丸ちゃん敏感期到来

2年生の2月
難しい文章問題が解けた時

「面白い
問題を解いていくのって面白い!」

「もっとやりたいと、、
塾に入れて欲しい!!」

と丸ちゃん自ら言ってきました。

お餅さんは悩みました。

ただでさえ時間に追われる毎日で
塾なんて入ったらますます大変になるのではないか?

でも丸ちゃんが自ら言うのならば、 いやいや、ドーシマショドーシマショ、、

様々な気持ちが交差しましたが

本人の気持ちを大切にしよう!と

一対一でやってくれる所を探して体験に行きました。
2月の事です。

体験をしても
「どうしてもやりたい」と言うので
そのまま入会しました。

 

丸ちゃんギアセカンド状態


ここから丸ちゃん 一気に加速します。

ある日 その塾に迎えに行くと
先生が
丸ちゃん
凄いですね、、、

最初出会った頃は
この子はまだ予習をする段階ではなく
学習の定着で復習をしっかりと、と思っていたのですが

かなりのスピードで定着したので
割り算の予習に入ったけど
それも難なくクリアーするので
どんどん先に進んでいますと言われました。

今までからすると本当にあり得ない事で、、
難しい文章問題も本当に難なくこなしてきています。

2か月前が嘘のよう

「算数は苦手、、、」

そんな概念が丸ちゃんにあったのです。

でもある日 丸ちゃんは算数の面白さを体感しました。

「面白い!文章問題解いていくのは面白い!
もっとやりたい!もっと!」

そう彼女が感じ、自らの意思で
求めた時

劇的な変化が訪れました。

子どもが自らの意思で
吸収したいと願う時

凄いエネルギーが出て
乾いたスポンジが水を吸うように一気に吸収していく。

概念としての「敏感期」

分かっていながらも

あまりの変化にお餅さんも目を疑いました。

親の判断で
「この子算数が苦手だから
塾に入れないと」と

入れた所で
多少の変化はあれども
ここまでの急激な劇的な変化は無かったと思います。

子ども自らの
「伸びたいんだ!
学びたいんだ!
知りたいんだ!」

その時期に当てはめてあげる事、
「敏感期」を見逃さない観察力こそが大切なのです。

どんな子供も 「何かが足りない状態ではない」のです。
興味の無い時期に 親がガンガンに詰め込もうとしてもそんなの無理ですよね。
敏感期が訪れた瞬間 子供たちの能力や才能は爆発的に伸びて行きます。
彼らを愛して、敏感期のその瞬間をギュッとキャッチしましょう。

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