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【学校で教わらない 子育ての基礎と心構え】

投稿日:

こんにちは 【はる】です。

ふと気づきました。
子育てって どこかで教えてもらったりしないですよね

【問題点】
算数の基礎に九九を習いますが
オトナになって親になっても 子育ての基礎って
どこでも教わった事がないんですよね。

『学校で教わらないもの』

・子育ての基礎や心構え  
・お金の稼ぎ方、運用の仕方

基本的に義務教育の中で お金の稼ぎ方や運用の仕方を教わらないように
子育ての基礎や心構えなど 教えてくれる訳ではありません
なんの基礎知識も覚悟も経験値も練習もないままに
行き当たりばったりで子供の人生に深く介入しているのです。
これは実に恐ろしい事だと感じています。

『子育てに無いもの』

・近道       
・魔法の言葉    

子育てのお悩み相談や保育についての意見交換をしていてよくよく思い当たる事は
近道をする子育ての手法や一朝一夕に出来上がる魔法なんて無い、という事です。

周囲に相談してくれる人はまだ良いです
混乱ばかりなのに 学校では子育ての九九なんて教えてくれない(当たり前だけど)

お手本になるのは自分の親との実体験くらい。
また、狭い世界では自分の親の育児が正解なのかどうかさえ分かりませんよね。

子育てはロケットスタートです。
子どもは毎日毎日物凄いスピードで成長していきますから。
「我が家の常識は世間の非常識」かも知れないと疑い、早急に正しい知識を手に入れましょう

[1]【子育ての基礎は「人格の尊重」から始まります】

[1]-①子供とあなたは別人格
『子供≠あなた』

・子どもはあなた自身ではない            
・一人の確立し尊重されるべき人格です。       
・自分は子どもの人生に深く介入している他者である  

冷たく聞こえるかもしれませんが
子供さんを一人の人間として「尊重」するのです。

例「イヤイヤ」
何を言ってもイヤイヤ あれもイヤこれもイヤ

 

A 我儘言わないで早く大人しくなって(イライラ)      
B「嫌」という主張が出来るようになったんだ(成長を喜ぶ)  

Aってつまりは親の都合なんですよね。

実際には出かける時間が迫ってたり、公共の場で周囲に静かにしなければならない状況があって
親は困ってしまうんですよね。

でも泣くのもイヤイヤも 子供さんが精いっぱい出来る「自己主張」なのです。
自分がここに居るよ と魂の存在を告げているのです。

[1]-②大人と同じ量の尊重が必要です。

大人と同じ尊重をしない例

・恫喝する 
・怒鳴る  
・叩く   

尊重してないんですよね 大人相手には絶対言わないような言葉も子供には言ってしまったり。


「あんたのせいで私は大変だ」

これって子供だと思って舐めてるんですよね
こんな言い方、大人に対しては言わないですもの

まだ言ってもわからない→×
子供にも全部伝わる→○

伝わるんです
子供には伝わっているのだから大人と同じ量の礼儀・礼節を払わなくちゃいけません
あなたが発した言葉や想いはそのまま子供に届きます。

[2]【子育ては観察から】

[2]-①子供を観察しよう

子育ての第一歩はお子さんをよく観察する事からです。
子供さんはまだ上手に話せません。
感情の処理も大人のように上手に出来ません。
喜ぶ→泣く 感情はいつも振り切っていて ママは家事もあるしお仕事もあったり時間に追われて、そこまで子供の行動や心情を観察は出来ないかもしれません。
日々を流さずに、子供を観察してください。
普段の子供さんの姿、表情、しぐさ 声のトーン 昨日の様子と何か違う点が無いか、
急にイヤイヤが激しくなったり、言葉の端が寂しそうだったり ほんのちょっとの変化を見つけてあげてください。
普段から「観察」していないと 変化に気づけません。

 

私の子供が小学校に上がった頃の話です

子供から手紙を貰ったことがありました。

「パパ いつも 色んなところにつれていってくれてありがとう でもお仕事がいそがしいときは一緒にはいけないよね ぼくは良い子でいるのでおしごとがんばってね」

と 詳細は覚えていませんが このような内容でした。

その時の自分の感想は、特に最初の感謝の言葉を読んで

「よしよし自分は子供と向き合っているよい父親だな」程度でした。

友人にこの手紙の話をすると

 

「子供さんはパパともっと遊びたいんだね それを我慢してるのが伝わってきて健気で泣ける」

というのです。

 

もう愕然としました。

これを慢心と呼ばずなんと呼ぶのでしょうか?
そう息子君の手紙には 「お仕事でパパと遊べなくて寂しい」と書いてあったのに、

私は全然、息子君の真意に気づけずにいたのです。

それから私は猛省しました。 息子君が何を伝えたいのか 心の奥底に眠る想いは何なのか
正しく感じ取れるように「観察する」事に努めるようになりました。

 

[2]-②行動の理由を説明する

あれなあに?どうして?
お子さんから必ず出てくる質問の洪水に答えるのは当然ですが

お子さんに「あれして これして あれはだめ これはだめ」沢山の行動を伝える時
その「理由」を必ず伝えてください。

「手を洗いなさい!」
「かたづけなさい!」
「走らない!」
こんな事、言いますよね

その時に

なぜ 手を洗うのか その理由を教えてあげてください。○    
怒鳴っていう事を聞かせないでください ×           

怒鳴ったり 強く命令することで 従わせる事は 一見、一番早くて簡単そうに見えます。
でも違うんです。それは最終的には一番遠回りになります。

「手を洗いなさい」
「かたづけなさい」
「走らないで」

ママに強く言われれば子供は従います。
ではその瞬間、子供は何を理解するのでしょうか?

「ママに怒られるから ○○をする or ○○をしない」

これって違いますよね

・手を洗うのは 手についた雑菌を洗い流して 子供さん本人の健康や清潔を保つ為
・片付けをするのは 使った物を元に戻す管理する力であったり、物を大切にする心であったり お部屋を整理整頓しておく事、が大切
・走らないのは 不意に走る事で自分や他人が事故に合わないように、

そんな理由があるはずです。

それも根本にあるのは
「あなた(子供さん)が大切だから」という想いなのです。

理由を伝えれば子供さんはその理由をスーっと飲み込みます。

理由を伝えてあげてください。毎日がこの繰り返しです。

 

[3]【親の言う事をきく「良い子」を作るのではない。
心を育て、子供の「自己肯定感」を育てるのです。】

親が子供に何が出来るのか?
・大人と子供のチカラ関係を考えればどんな不条理でも通ります     
・だからこそ親が子に与える影響力が「支配」であってはいけないのです。

支配して命令を聞くロボットを作っているのでは無いのです。
親がやっているのは「心を育てる」事です。

・自分が自分で良いんだ        
・常に愛する人が自分を見ているんだ  
・愛されてこの世界に存在しているんだ 

そうした
人が人として生きる根源的なチカラ
「自己肯定感」を子供の心に育てるのです。

そうした根本が心の中に根を張っていれば
心の土台が出来ていきます。
その先の お勉強も運動も習い事も 心の土台が無ければ華は咲きません。
逆に言えば そうした技術的な事は後からいくらでも付いてきます。

まとめ

子育ての心構えとして 今日お伝えした事は
・人格の尊重
・子供を観察する
・自己肯定感、心を育てる

の3つです。
日々の生活の中で、子育てを頑張っているママさんパパさん応援してます!
時々でいいので はるぶろぐでそんな事、言ってたなぁと思い出していただけると嬉しいです。

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