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【親がやるべき絶対条件】

投稿日:2019年4月3日 更新日:

【育児の現場にて】
『保育士 「お餅さん」へのインタビュー』

保育士である「お餅さん」は
長く保育の現場で子供たちと向き合ってきました。

お餅さんには 一人娘の「丸ちゃん」がいます。 

お餅さんはご本人が 機能不全の毒親に育てられ親からの
壮絶な存在否定と虐待を受けてきた生い立ちから
半ば執念のように「心を育む保育」を追い求め
勉強し、保育の現場で実践し多くの子供たちの心を救って来ました。

お餅さんから 保育現場での現実のお話と
子供との向き合い方について伺いました。

結論:
親や保育士がやるべき 絶対条件、というか最低条件は

「子供を観察する事」です。

観察が無くては 躾も指導も愛情も そもそも成り立ちません。

私も何ヶ月か前に
大きな失敗をしてしまいました、、、

丸ちゃんが小学校2年生になり

「ママ?友だちにこんな事を言われた」

もうそれは毎日、毎日言ってきました。

言われている内容は
こんな事言われる事なんて
人間関係の中であるよねと思うほどの些細なものでした。

最初は毎日聞いていましたが
この子こんな事で落ち込んでいては
この先大丈夫かな?と
親心で思ってしまい

ついポロっと

「丸ちゃん、、でもね、、
こんな事言われる事はあるよ!
そのお友達も良いところもあるでしょ?」

と声をかけてしまいました

それから丸ちゃんが
お友達の事を言うことがなくなったので

改善されてきたんだなと
思っていたのですが、、、

ある時、私の用事で、丸ちゃんにお出かけに付いてきてもらった時

あるお店で看板にベビーカステラ売ってます!と書かれていて
買いたいと言いました

私の都合で付いてきてもらったので
お礼に帰りに買って帰ろうねと約束したのですが

ベビーカステラはすでに売り切れで

それを知った丸ちゃんが
大泣きしました、、

ベビーカステラがなかったくらいで泣く子ではありません

でも狂ったように泣くのです、、、

私はその時にこの子
ベビーカステラで泣いているわけではない

今までの我慢だとか、不満だとか払拭できなかった部分が
ベビーカステラをきっかけに吹き出してしまったのだ、と気づく事ができました。

と言うよりも この瞬間に至るまで気づく事が出来なかったのです。

ここを大切にしてあげなければ、と心底思いました。

その後の予定はピアノのレッスンでしたが
今日はピアノのレッスンよりも 丸ちゃんの話を聞くことが優先だと

丸ちゃんに三択の中から選んでもらいました。

1.ピアノのレッスンに行く
2.ピアノは休んでベビーカステラを探す旅に出る
3.ピアノは休んで家に帰ってママとラブラブする

迷わず3を選びました

ベビーカステラが本当に欲しかったら2を選ぶはずなんです。

家に帰って
ソファーで二人で寝転び ただただ抱きしめてあげていると

ママ?お話ししても良い?
と丸ちゃんから声をかけてきました。

良いよと言うと
出る出る
友だちに言われた心無い言葉の数々、、、

親の私も腹わた煮え繰り返るような、耳を塞ぎたくなるような
そんな言葉に、この子はこの小さな心で耐えていたのかと思うと胸が締め付けられました。
丸ちゃんは思いのたけを全て吐き出しました。

今では丸ちゃんは言います。

「そんな子の事で悩むのは時間の無駄だ」と。

そして
「あの時ね私、ずーっと我慢してたんだよ。
ママに伝えたかったけど、私がこんな事言われていると思うと
ママが傷つくと思って言えなかったんだよ。」

「でもママ聞いてくれた。一緒に考えてくれた。

私は一人じゃない

だから人の事で悩むのは時間の無駄だと思えた。ママありがとう」

と。

私は最初
私の事を想って当たり障りのない友達の話をしていることに

気がついてあげることができませんでした。

その子にも良いところあるでしょ?と
あの子の気持ちを否定するような声をかけてしまいました。

その裏にどんな悲しみを抱えていたのかも気づかずに、、

初めてベビーカステラで気がつきました。

子供を「観察する事」

彼らの心が本当は何を抱え、訴えているのか、
日々それを追求するのです。

おそらく日常生活の中で
無意識に押さえつけてしまっている事は山ほどあります。

でもそれがたとえ1日1つでも
一ヶ月続けば30個抑えたことになります。

あるお母さんを見ていると
子どもへ
押さえつける言葉かけが多いなと思い、

私が数えていると
2時間で8回ありました

それの積み重ねが怖いと思います。

2時間で8回ならば一ヶ月にすると、、、
凄いことになります、、、

日々 何気ない生活の中で

どれだけ 子供の心が殺されているか それを考えるととても怖いです。

どうか お子さんを 正しく「観察」し
彼らの心を尊重し 正しく見て欲しいのです。

-育児

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