はるブログ

子育てとコトバと物語のブログ

育児

【BBQは調子に乗っていいよね】

投稿日:

相談:「お兄ちゃんが言うことを聞かなくて困る ホントむかつく!」

結論:お兄ちゃんをいっぱい肯定してあげて!

友人とバーベキューに行った時の事です。

5家族程の参加だったでしょうか。

子供の数は
幼稚園児が5人に 小学校低学年もの子も4人くらい居たかと思います。
山奥の湖のほとりのキャンプ場で天気の良い初夏にバーベキューです。

子供たちのテンションは上がりに上がりまくっています。
子供たちの中に 小学生のお兄ちゃんと園児の妹 という兄妹がいました。

彼らは何度かバーベキューに参加している顔なじみの子供たちです。

お兄ちゃんがとってもヤンチャで元気で 妹ちゃんは とってもおとなしい、という二人です。

彼らのお母さんからは 

「お兄ちゃんが言うことを聞かなくて困る ホントむかつく!」

全然言うことを聞かないし反抗的だし もうずっと怒ってる

という相談を受けていました。

バーベキュー当日 テンション振り切って遊ぶお兄ちゃん

野外のバーベキューですから そりゃ楽しいですよね
走り回るし ボールは投げるし 勢いあまって

ジュースもこぼします。


ジュースを思い切りこぼして 敷物を濡らしてしまったお兄ちゃんに

「あんた!調子に乗ってるんじゃないよ!!!」

とお母さん。

怒鳴るわけです。

いやいやいやいや

山奥の湖にバーベキューに来て 調子に乗らなかったら
いつどこで調子に乗るのよ。

湖畔で遊んでドロドロになって
ジュースだってこぼしちゃう
スイカ割りをして 口の周りをスイカだらけにして
両手もベッタベタになる
焼いたばかりのお肉が噛みきれないー!と叫んで笑い

たのしくて美味しくて それでいいじゃない。

この場面で お兄ちゃんが叱られる事は 何ひとつ無い そう思うのです。

後日 お母さんには その時の対応についてお話をしました。

こうした「伝える」という行為はとても難しいです。
日々頑張って子供と向き合っているお母さんに指摘する というのは
ともすると 自分の子育てを否定された、と不快に思ったり
また自分の子育てが間違いだった と自分を責める事も少なくないからです。

どうかご自分を責めないでほしいと思います。

ただ
子供が楽しく 自分の心を解放している事を否定しないでほしいのです。
子供たちが求めているのは「肯定」です。

楽しく過ごし ベトベトに汚れて それで良いんです。
「楽しいね」「楽しかったね!」

そう お母さんが 賛同してくれたら
子供は 満面の笑みで「うん!」
とそう答えます。

そして 
お母さんは自分の気持ちを分かってくれるんだ
自分は愛されているんだ
自分は自分のままで良いんだ

そう
心に刻んでいきます。

信頼が強く存在すれば 命令する事も
叱ることも無くなっていきます。

北風と太陽 のお話 そのままですね。

次回のバーベキューは お兄ちゃんがどんなに笑顔も見せてくれるか楽しみです。

-育児

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【怒らない子育ての本当の意味】

『怒らない(叱らない)子育て』という言葉を聞いた事があると思います。 昨今の虐待報道を受け子育ての在り方がクローズアップされる中、 メディアや書籍でよく目に耳にする言葉だと思います。 怒らない子育てっ …

【子供の問題行動 逃げずに向き合って】

子供さんが問題行動を起こす事があります。 ・暴力を振るう        ・奇声を上げて癇癪を起こす  ・攻撃性を剥き出しにしてくる などです。 そんな時 親はどうしたらいいのでしょうか? 暴力を振るう …

【勉強・運動・周りの子についていけない心配→心配ご無用!敏感期②】 

うちの子、勉強が遅れてるんじゃないか心配 幼稚園でも小学校でも 「勉強や生活態度などで周りに遅れていないか心配」 というお母さんの声をよく耳します。 勿論 教育機関によって指針に定められたスケジュール …

【子育ての悩み 子どもの習い事は誰の為?】

子どもさんが話し出したり 自由に動きまわったり出来るようになると 親御さんもソワソワしてきちゃいますね。 そう 「ウチの子に何を習わせよう?」ですよ。 英会話はとにかく 幼児期がら習わせたいし 算数だ …

「宿題をしなさい」のおかしさ。

【育児の現場にて】 『保育士 「お餅さん」へのインタビュー』 保育士である「お餅さん」は 長く保育の現場で子供たちと向き合ってきました。 お餅さんには 一人娘の「丸ちゃん」がいます。  お餅さんはご本 …

はるブログイメージ

はる

コトバと物語とライター生活

コトバを愛するライター

小劇場の劇作家から短編小説執筆

子育てや物語について書いていきます。

高校生の息子がいます。

・子育て・小説・映画・プロレス・ライター生活